Vol.19
「進化し続けているという強い意識が
限界を打ち破り、新たな自己を切り開く!」
先日TVで世界陸上を観ていると、ハンマー投げの室伏選手がインタビューで
次のようなコメントをしており、思わず「さすが!」とうなってしまいました。
「自分は今も進化し続けている」
「自分のスタイルで新しいハンマー投げを切り開く」
「日本の皆を元気にするような投擲(とうてき)をしたい」
さらには、「人間の限界に挑戦したい」
「さらにレベルアップするなら、トレーニング自体を自分で新しく開発
していくしかない。」との話も。
いや、この方は本物だと改めて思いました。
普通の人の口からはこんなスケールの話は出てきません。
思えばイチロー選手も、自分は常に進化していると言ってました。
何かをとことん突き詰めると、そんな心理状態にまでなるんですね。
記録を伸ばすために、ハンマー投げのセオリーや常識そのものを変えて
いこうという発想もこれまた規格外。
これらのコメントを聞いていて思いました。
どんなスポーツにおいても結果にこだわれば、心の持ち方が非常に大事。
そして、ハイレベルになればなるほど、また、自分の限界を乗り越えようと
挑戦する必要があるほどしっかりとコントロールされるべきものだと。
どんなに技術や体力があったとしても最終的には心が体を動かすのですからね。
そういう意味で、室伏選手のコメントは自分自身を鼓舞するという意味合いも
あるのだと思います。
ある種のアファメーションと言っても良いんじゃないでしょうか。。
ただ、「自分は今も進化し続けている」というコメントには本当に実感が
こもっていました。
記録向上に対する問題や壁の存在は、人に変化を迫ってきます。
そこで、柔軟性を持ち、前に進む人だけが、成功に向かえるのです。
自分が変化することを拒んでいるうちは、成長は望めず、成功へは向かって
いけないのだと思います。
そこのところを室伏選手はよく分かっているのでしょう。
実は、私自身もほんの少し前までは、自分の体力に対して常に、
「今がピークだ」と本気で思い続けてワークアウトに励んできました。
維持することだけが目的になってしまうと、やはりモチベーションも下がって
きますから、毎回のワークアウトで少しずつでも新しいチャレンジをメニュー
の中に取り入れるんです。
しかし最近は、仕事の忙しさや加齢によって少しづつ限界を感じ始めていたん
ですね…。
それではいけないと感じながらも。
そういう意味で、この室伏選手の
「自分は今も進化し続けている」
という言葉に、改めて自分の気持ちを起こしてもらったような気がします。
このことは、何も一流のスポーツ選手だからということではなく、
一般の生活者である私たちが成果を上げていくためにも必要な考え方です。
自分らしい理想のボディデザインを自分の努力で実現するという行為もまた、
とても志の高いものですし、常に自分を変化させることを求められます。
この感覚を持つか持たないかで、結果は大きく変わるはずです。
「自分を常に進化させる」
このことを忘れないようにワークアウトに取り組みましょう。
…私自身への自戒をこめて
Editor/ 森 俊憲
■ BodyQuest ———————————————-
※効果的なワークアウトを[継続]できる実践的なノウハウがあります