Vol.66
「 プレッシャーとリラックス、
筋肉は飴と鞭のギャップで育てる! 」
湘南で開催されたビーチバレー大会に参加してきました。
最近は仕事が忙しく、練習する時間がまったく取れずに、ぶっつけ
本番で試合に臨んだのですが、予想通り、砂の上の感覚をすっかり
忘れてしまっていて、まともに動けないどころか思いっ切り捻挫して
しまいました…。
スポーツを生業にしているにも関わらず、お恥ずかしい話です。
試合中はとりあえず捻挫を忘れてプレーしましたが、やはり結果は
予選リーグでの惜敗。
そんな状態でパフォーマンスが発揮できるわけがありませんね。
競技スポーツをするのなら、しっかりとした練習が重要だと改めて
思い知らされました。
また、捻挫の応急処置が遅かったせいもあり、自宅に帰り着くころ
にはくるぶしの辺りが大きく腫れあがり、一人で階段を昇降する事
すらできなくなっていました。
捻挫をはじめ、突き指、肉離れ、脱臼などのスポーツ中などに起こ
りがちなこれらの外傷には、RICE処置という応急手当が重要です。
RICEとは、安静、冷却、圧迫、拳上という英単語の頭文字をとった
ものですが、これらの処置を専門医にかかる前にやっておくことで
症状の悪化を抑制し、治癒を早めることにつながるんです。
あなたもぜひ覚えておいてくださいね。
ところで、
このように怪我をしてしまった時には、勿論日々のワークアウトも
満足に行えなくなってしまいます。
しかし、私の場合はまったく焦ることもなく、4、5日は丸々休息
とし、一切運動は行ないません。
完全に頭の中のスイッチをカチッと切り替えます。
怪我をしてしまったことはしょうがないし、焦ったところで治りが
早まるわけでもありませんから。
むしろ、無理をしてワークアウトを行い、さらに状態を悪化させる
ことのほうが数倍怖いんです。
だから、ゆっくりと身体と心をを休めることに専念します。
心置きなくゴロゴロと過ごすという感じですね(笑)
リフレッシュするにはとても良い機会になります。
運動しなくちゃいけないなという強迫観念に苛まれながら、結果的
にだらだらしてしまうよりははるかに良い効果を生みます。
今までも肩の腱を損傷したり、太ももの肉離れを起こしたりと故障
もいくつか経験してきましたが、栄養をたくさん摂って、ぬるめの
風呂に長時間ゆっくり浸かったり、いつもよりも睡眠を多くとる事
で怪我の治りが早くなるということは経験的に断言できます。
そういう意味では、筋肉を強化成長させる超回復と同じメカニズム
だと言えますね。
「運動」「栄養」「休息」のバランスやメリハリはとても重要で、
要素として一つでも欠ければ筋肉を育てることはできません。
ちょうど今、北京オリンピックが行われていますが、マラソン選手
やシンクロスイムの選手が驚くほどたくさんの食事(カロリー量)を
摂取するということはご存知ですよね。
彼らは、脂たっぷりの肉や甘いデザートも平気で食べていますが、
運動中の消費エネルギーやずば抜けた基礎代謝量とバランスをとる
には必然的にそのくらいの量を食べないといけないのです。
減量中の人から見れば、うらやましいと思えるかもしれませんが、
食べること、休むことも練習の一環ですから選手にすれば当たり前
なんですね。
ボディデザインに関しても、ワークアウトで筋肉に負荷をしっかり
かけた後はたっぷりの栄養と休養をたくさん摂って、思い切り体を
休めるということが重要です。
筋肉へのプレッシャーと、甘やかしの両方を与えてあげましょう。
それが良い筋肉を育て、基礎代謝の向上とボディラインのメリハリ
をもたらすことに直結します。
・しっかり食べないと力が出ません。
・ゆっくり休まないと体が動きません。
食べ物を我慢するよりも、運動を頑張って好きなものを沢山食べる
ほうがはるかに健康的ですし、どんどんエネルギッシュになってい
きます。
プレッシャーとリラックス、この2つの相乗効果を上手く活用して
いってくださいね。
Editor/ 森 俊憲
■ BodyQuest ———————————————-
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