Vol.79
「間違った思い込みはもったいない、
内なる自分の感覚に素直になりましょう! 」
私がレッスンしている時に、生徒さんによく声を掛けるのは、
「素直な感覚で、身体を繊細に使いましょう」
ということです。
簡単に言えば、エクササイズやアーサナの動作によって、体に不快感や違和感
を感じたらその動きは間違っているのかも??、ということ。
もちろん運動強度によっては体力的に今はまだちょっと無理かな、と言う場合も
ありますが、スタンダードな運動種目に関しては、身体や筋肉の構造に対して、
不必要に無理な動きを強いるものはありません。
ですから、違和感を感じるとすれば、それは正しい身体の使い方ができていない
可能性があるのです。
身体を繊細に使いましょう、とは、自分自身が
「スムーズに気持ちよく動作できる」
という状態にもっていくようにしようということなんです。
難しく感じるかもしれませんが、考え方はシンプル。
やりにくかったら、調整するだけのことです。
手をつく位置や、脚の間隔、目線など、ちょっとしたフォームの調整で驚くほどに
改善される場合も少なくありません。
でも、これが案外出来ない人多いのです。
出来ないというより、気づいてない人が多いといった方がいいかも…。
このように、もしも間違った思い込みをしているともったいないですよね。
運動種目の動きをマスターすることに集中しすぎると、本来この運動がどの部位
にどのように効くのかという本質を見失ってしまいがちです。
体だけ自動的に動かしていてもあまり意味がありませんよね。
また、15回繰り返すエクササイズだとその回数だけに気がいってしまい、自分の
フォーム自体はミスアライメント(間違った姿勢)でやってしまっているということも
よくあります。
そうなると結果はおのずと、
頑張った割には効果がない…、頑張りすぎて○○を痛めてしまった…等となって
しまいます。
とっても些細なことですが、これがエクササイズには大切な事なんです。
元々とーってもエクササイズが大好き!!でエクササイズを始めた人というのは、
ほんの一握りでしょう。
あんな体型になりたい、とか、気になる部分を引き締めたいという目的を持って、
気持ちを奮い立たせている方が断然多いと思いますし、せっかくやるなら気持ち
よく、効果もしっかり得たいですよね。
だからこそ、そんな頑張ってる状態で、
「結果は思うように出ないし、なんだか逆に体を痛めちゃうかも?!」
となると、これがエクササイズから遠のく立派な理由となってしまうのです。
なんとなく見に覚えがありませんか?
何を隠そう、私も以前はまったくそのままでした(苦笑)
でも、「素直に試行錯誤してみること」で、今までなんとなく違和感を感じていた動き
が、「あれ?今日は何か違う」と感じてきます。
・このエクササイズ種目本来の目的は何か?
・狙っている部位(筋肉)がしっかり使えているか?
そうやって自問自答を行っていると、感覚的にフィットするフォームが見つかります。
それがあなたにとって一番効果のある姿勢(位置)なのです。
そうすれば、効果はあがるし、怪我のリスクは低くなる、と良い事だらけに。
また、運動中は、あとで何を食べようかな?、あの人よりも回数多くしてやろう!等と
外に目を向けずに、体や心の声をしっかりとキャッチする繊細さを持ってくださいね。
運動に限りませんが、私たちは、知らず知らずのうちに間違った思い込みをしてしま
いがち。なんとなく日々の運動がしっくりこないという場合は、一度素直に自分のやり
方を見直してみましょう!
努力が報われている、という自己効力感がエクササイズを継続させる重要なポイント
ですからね。
きっと、モチベーションまで劇的に変わりますよ。
Editor/ Kaz
■ BodyQuest ———————————————-
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