失速しない持続力

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 Vol.80
   「キーワードは失速しない持続力、
              自分に合ったペース配分が努力を長続きさせる! 」

 
   Ew80
  先ほど、東京国際女子マラソンが終わりました。
  30年の歴史の最後の女王に輝いたのは、尾崎好美選手でした。
  30キロ過ぎまでは、渋井陽子選手が終始トップを独走していましたが、最後の
  坂にさしかかるところでマラソン二度目の尾崎選手が大逆転で優勝しました。
  最後まで目の離せない素晴らしい試合でした。
  序盤から果敢に飛び出し、持ち前のスピードでレースを引っ張った渋井選手の
  頑張りには最大の賛辞を送りたいと思います。
  (いつもながら、潔いレース運びは彼女の大きな魅力ですね)
  しかし、マラソンは42.195キロという長丁場の勝負。
  結果論になりますが、そういう意味ではペース配分を誤ったということになるの
  かも知れません。
  この後半のデッドヒートを観ていて思っていたのが、ロングランを走りきる為の
  ペース配分。
  体力面だけでなく、精神面のコントロールも併せて、自分が現在持っている能力
  を最大限発揮するためのとても大事なポイントだと思います。
  そして、ロングランという点では、私たちの体づくりも同じこと。
  ボディデザインに関しても、一時的な努力やすぐに元に戻ってしまうような成果
  で終わってしまっては意味がありません。
  やはり、「失速するようなペースで走ってはダメ…」 だということです。
  もちろん、一旦作った体はできるだけ長く維持することが重要ですよね。
  ですから、
  ”キーワードは持続力” 。
  そういう意味でも、持続性を前提としたプログラムで体づくりに取り組むことが
  不可欠になります。
  もちろん、ワークアウト自体運動神経は関係ないですし、やればやるだけ効果
  が出ます。
  だから、最初のスタートダッシュが力強いほど効果も早く感じられるし、メニュー
  がストイックなほど成果も大きくなるのです。
  もしも、トップアスリートと同じメニューがこなせるとしたら、体型もみるみるうち
  に変わるでしょう。
  しかし、気をつけなくちゃいけないのは、その分体力的にも精神的にも負担が
  かかるということ。
  (もちろん、運動を行うためのスケジュール調整など環境面でも…)
  ハッキリ言って、現実的には無理ですよね。
  私にだって到底無理です…。
  だからこそ、自分の体力やライフスタイルに合ったペース配分を考えることが
  とても重要。
  ここを間違ってしまうと、日々ストレスを感じてしまい、行動も長続きしません。
  ボディデザインプログラムに参加していただく方々も、皆さん最初はとても高い
  モチベーションで断然やる気の強い方ばかりです。
  しかし、私が意識してお話しするのは、絶対にオーバーワークにならないように
  して欲しいということです。
  「やらなければ効果はでない、しかし、やりすぎれば疲弊する」
  という点は本当に難しい点です。
  が、何を優先すべきかと言えば、それは断然 ”継続性”
  結論としては、
  「楽しみながら無理なくペースで、できるだけストイックになれる」
  このクロスポイントを見つけることが一番です。
  私自身もかれこれ20年以上、体づくりのためのワークアウトを続けていますが、
  自分自身のキャパを超える負荷や頻度を課していたなら、絶対に続かなかった
  だろうと思います。
  無理せずに、いつもよりもちょっとだけ頑張ってみようというやり方を続けてきた
  ことが良い結果につながっているのだと思います。
  また、人間は強制されても続きません。
 
  自分らしいボディデザインが完成した時の心躍るようなワクワク感を想像しながら、
  今の自分にふさわしい、最高のクロスポイントを探してみてください。
  結果的にはそれが一番の近道だと思います。
  
  Editor/ 森 俊憲

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